日経平均は258円安、後場に安値を付けるなど弱い動きで値下がり銘柄は1600超=24日後場

 24日の日経平均株価は、前日比258円67銭安の2万3087円82銭と続落して取引を終了した。手がかり材料に乏しいなか、現地23日の米国株安を受け、売り優勢でスタート。売り一巡後は、9月配当権利取りを狙った買いや、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待が支えとなり、下げ幅を縮小する場面もみられた。ただ、時間外取引で米株価指数先物が再び下げ幅を拡大する動きとなったことに反応し、午後2時1分には、同307円01銭安の2万3039円48銭ときょうの安値を付けた。その後も、様子見ムードが広がり、安値圏で取引を終えた。東証1部の出来高は12億4782万株、売買代金は2兆2909億円。騰落銘柄数は値上がり419銘柄、値下がり1685銘柄、変わらず72銘柄だった。

 市場では「買い手掛かりに乏しいことから、積極的に買いを入れづらい状況のなか、下げ局面では手控えムードが広がりやすく、当面は個別株物色で繋ぐ格好となりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も安い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの海運株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も下げた。東証業種別指数は、32業種が下落、精密機器1業種が上昇した。

 個別では、タカキタ<6325.T>、ニイタカ<4465.T>、ビーグリー<3981.T>、日製鋼<5631.T>、串カツ田中<3547.T>などが下落。半面、ハピネット<7552.T>、ソフトクリH<3371.T>、コーア商事H<9273.T>、ケーユーHD<9856.T>、エイトレッド<3969.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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