日経平均116円高と3日ぶり反発、伸び悩み後に持ち直しの動き、配当・優待権利取りの買いも=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前日比116円80銭高の2万3204円62銭と3日ぶりに反発。朝方は、24日の米国株高を受け、買いが先行した。時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅を広げ、前場中盤には2万3272円67銭(前日比184円85銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は伸び悩み、後場の早い段階で2万3154円66銭(同66円84銭高)まで押し戻されたが、その後は9月末配当・優待権利取りの買いもあって持ち直しの動きとなった。

 東証1部の出来高は12億7479万株、売買代金は2兆3708億円。騰落銘柄数は値上がり1622銘柄、値下がり471銘柄、変わらず83銘柄。

 市場からは「配当狙いの動きが続き、配当再投資をにらんだ先回りの買いが入った可能性もある。日本株は相対的に強いが、米国株が調整色を強めれば、やはり意識せざるを得ない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱倉<9301.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株や、ガイシ<5333.T>、特殊陶<5334.T>などのガラス土石株が堅調。トヨタ<7203.T>、スズキ<7269.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も買われた。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も高く、ヤマダ電機<9831.T>、ニトリHD<9843.T>などの小売株も引き締まった。東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株も値を上げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。ニコン<7731.T>、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、T&DHD<8795.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も売られた。商船三井<9104.T>などの海運株も安い。

 個別では、MORESC<5018.T>、SGHD<9143.T>がストップ高となり、ニイタカ<4465.T>、グロバル社<3271.T>、LTS<6560.T>などの上げも目立った。半面、西武HD<9024.T>、日本オラクル<4716.T>、生化学<4548.T>、ショーケース<3909.T>、藤倉化成<4620.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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