<米国株情報>ボーイング「737MAX」の試験飛行、FAA局長自ら操縦し安全性確認へ

株式

2020/9/28 10:25

 FAA(米連邦航空局)のスティーブ・ディクソン局長は25日、相次ぐ墜落事故を受けて飛行制御関連ソフトの修正作業を行っていた航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>の「737MAX」について、自ら操縦して飛行の安全性を最終確認する考えを明らかにした。経済専門チャンネルCNBC(電子版)などが伝えた。

 ディクソン局長は航空大手デルタ航空<DAL>のパイロット出身。試験飛行は30日を予定しており、その前にシミュレーターを使って操縦訓練を受ける。737MAXは6月下旬にボーイングとFAAのパイロットおよびエンジニアの混成チームで商業運航許可のための再認証試験飛行を3日間にわたって実施し、飛行中、問題となった飛行制御システムのソフトの修正状況を確認。試験飛行後、安全評価の解析作業を数週間続けている。今回のディクソン局長による飛行は再認証試験を締めくくるものとなる。

 737MAXの商業運航の開始は、FAAがボーイングのパイロット向け訓練プログラムを認可する必要があるため、秋の遅い時期になる見通し。EU(欧州連合)の航空規制当局であるEASA(欧州航空安全機関)は737MAXの商業運航の見通しについて、11月に承認を得られれば年末までには可能になるとしている。

 ボーイングの株価は25日、前日終値比6.83%高の156.03ドルと大幅に反発して引けた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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