明日の日本株の読み筋=底堅い展開か、基調の強さ再確認も米国情勢や中国指標には注視

国内市況

株式

2020/9/29 18:06

 あす30日の東京株式市場は、底堅い展開か。29日の日経平均株価は朝安後に切り返し、配当落ち分(推定145円程度)を即日で埋めた。基調の強さを再確認した格好で、外部要因に変調がなければ、投資家心理の落ち着きが期待される。ただし、「米追加経済対策をめぐる再度の協議がどうなるか分からず、今晩(現地29日)の米大統領候補の討論会の内容も読めず、結果的に米国株がどう反応するか不透明だ」(銀行系証券)との声も聞かれ、米国情勢にらみの展開が続こう。また、日本時間午前10時には中国9月製造業PMI(購買担当者景気指数)、中国9月非製造業PMIが発表される予定で、その結果にも注視する必要がある。

 29日の日経平均株価は小幅ながら3営業日続伸し、2万3539円(前日比27円高)引け。朝方は、配当権利落ちの影響で安く始まり、前場の早い段階で下げ幅は一時160円を超えた。ただ、米追加経済対策の成立期待を背景にした28日の米国株高が支えとなり、配当落ち分を考慮した実質的な下げは小幅にとどまった。売り一巡後は時間外取引の米株価指数先物高もあって持ち直し、後場入り後は上げに転じた。日銀のETF買い・配当再投資の買い観測が支えとなり、上げ幅は一時110円を超えたが、引けにかけては小高い水準で推移した。市場では、「一時的な需給要因(による上げ)ともいえる。相場は堅調だが、買いが継続するかは不透明であり、ここから上となるとちょっと疑心暗鬼になる」(準大手証券)」との慎重な読みもあった。

提供:モーニングスター社

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