<相場の読み筋>9月30日

2020/9/30 7:41

 29日の米国株式は、4日ぶりに反落した。NYダウが前日比131.40ドル安の2万7452.66ドル、ナスダック総合指数が同32.277ポイント安の1万1085.248ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億104万株、ナスダック市場が33億1565万株だった。28日まで3日連続で上昇していた反動や、米大統領候補による第1回テレビ討論会を前に、手控えムードが広がり、売りが優勢の展開となった。また、9月のCB消費者景気信頼感指数は101.8と、市場予想平均の89.5を上回ったものの、反応は限られた。NYダウ採用銘柄では、シェブロン<CVX>やトラベラーズ<TRV>、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>などが、値下がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は、方向感の出づらい展開か。きのう29日の日経平均株価は、市場推定の9月配当落ち分を即日で埋めたことで、地合いの強さを確認する格好となった。その動きが継続することが期待されるが、日本時間の午前10時には、中国で9月製造業PMI(購買担当者景気指数)・非製造業PMIが発表されるほか、米国では大統領候補による第1回テレビ討論会が行われる。時間外取引での米株価指数先物の動きを確認したいとして、模様眺めムードが広がる場面もありそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(29日終値は105円55-57銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同123円28-32銭)と円安に振れている。

 29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、コマツ<6301.T>、ファナック<6954.T>などが、29日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比70円安の2万3450円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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