<相場の読み筋>10月1日

2020/10/1 7:41

 9月30日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比329.04ドル高の2万7781.70ドル、ナスダック総合指数が同82.259ポイント高の1万1167.507ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億6783万株、ナスダック市場が40億8249万株だった。米4-6月期の実質GDP(国内総生産)は、季節調整済みの年率換算で31.4%減となり、市場予想平均の31.7%減よりも小さかった。また、9月ADP雇用統計では、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比74万9000人増と、市場予想平均の同60万人増を上回った。堅調な経済指標や、前日に下落していた反動もあり、NYダウは一時570ドルを超える上昇をみせる場面もあった。同指数採用銘柄では、アメリカン・エキスプレス<AXP>やユナテッドヘルス<UNH>、アムジェン<AMGN>などが、値上がり率の上位に入っている。

 10月1日の東京株式は反発後、しっかりした展開となりそう。きのう9月29日は、米大統領候補のテレビ討論会を受け、時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を広げたことから売りが優勢となっていた。ただ、現地9月30日の米国株式は反発した動きをみせたことから、きのうの下落の反動もあり買い先行のスタートが見込まれる。日経平均株価は5日移動平均線(9月30日時点で2万3305円)が意識されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(9月30日終値は105円61-62銭)、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の半ば(同123円90-94銭)と小動き。9月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所終値比75円高の2万3265円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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