<相場の読み筋>10月2日
2020/10/2 7:39
10月1日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比35.20ドル高の2万7816.90ドル、ナスダック総合指数が同159.000ポイント高の1万1326.507ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億5912万株、ナスダック市場が38億6894万株だった。新型コロナウイルス感染症で悪影響を受けた景気に対応した追加の経済対策について、早期の成立が期待され買いが先行した。ただ、ムニューシン米財務長官と米民主党ペロシ下院議長との電話協議が不調に終わったと報じられると、NYダウは一時下げに転じる場面もみられた。一方、景気の影響を受けにくいとされるハイテク株は堅調で、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、マイクロソフト<MSFT>などが買われ、ナスダック総合指数の上昇をけん引した。
2日の東京株式は、不安定な展開か。現地1日の米国株式は、NYダウ・ナスダック総合指数ともに続伸し、堅調なスタートが期待される。ただ、きのう1日、東京証券取引所のシステム障害により終日売買停止となったことから、海外投資家を中心にシステムの安定的な運用に対する警戒感が浮上し、様子見姿勢が強まることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(1日終値は105円53-54銭)、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の後半(同123円85-89銭)と小動き。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天<4755.T>、パナソニック<6752.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、9月30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所終値比25円高の2万3335円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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