<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油急落や米大統領コロナ感染で続落=BRICs市況

新興国

2020/10/5 10:49

 前週(9月28日-10月2日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の2日終値が前日比2.25%安の1148.07、前週比でも1.43%安となり、続落した。

 週明け9月28日の指数は小反発して始まった。ロシア中銀が20年の国内経済成長率見通しを上方修正するとの観測や、ブレント原油先物が1バレル=42.1ドルに上昇したことを受け、買い優勢。

 29日は反落。ルーブルが急落し、ロシア株の売りにつながった。

 30日は急反発。急落したルーブルが反転上昇したことで、ロシア株の買い戻し機運が高まった。

 10月1日は反落し、週末2日も値を下げ、続落した。

 1日は、新型コロナの感染拡大による石油需要の低下懸念で、原油先物価格が40.04ドルと急落したことを受け、売りが強まった。

 2日は、ルーブル安となったことや、トランプ米大統領が新型コロナに感染し、自主隔離したとのニュースを受け、原油先物が39.73ドルに急落したことで、嫌気売りが出た。また、ロシア連邦貯蓄銀行(ズベルバンク)が減配を発表し9%超も下落したことも、指数の下げを加速させた。

 今週(5-9日)のロシア市場は引き続き、新型コロナ感染再拡大や世界経済、特に米国経済の動向、トランプ米大統領の健康状態や11月大統領選、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場、主要企業の四半期決算などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える6日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や7日の米EIA週間石油在庫統計、さらには旧ソ連・ベラルーシの政治混乱やロシアの野党指導者の毒殺未遂事件に絡んだ西側による対ロ制裁も注目される。主な国内経済指標の発表予定は6日の9月CPI(消費者物価指数)など。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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