<新興国eye>前週のブラジル株、米大統領の新型コロナ感染で5週続落=BRICs市況
2020/10/5 10:59
前週(9月28日-10月2日)のブラジル株式市場は10月2日のボベスパ指数が前日比1.53%安の9万4015.7、週間ベースでも9月25日終値比3.08%安となり、5週続落した。
週明け9月28日の指数は売り優勢で始まり、29日も値を下げ、4営業日続落となった。
週前半は、政府が貧困層への財政援助制度「ボルサファミリア」の拡大版である新社会福祉制度「レンダ・ブラジル」(Citizen Income)の創設を発表したことを受け、財政難から緊縮財政に転換する可能性があるとの見方が強まり、リスク投資が控えられた。その後も新社会福祉制度が財政悪化リスクを高めるとの見方や、欧米市場が下落したことを受け、ブラジル市場でも売りが一段と強まった。
30日は反発し、10月1日も値を上げ、続伸。
30日は、連日の相場下落を受けた買い戻しが入ったほか、中国の経済指標が堅調だったことが相場を支援した。1日は、ジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)の9月企業景況感指数が97.5と、パンデミック前の水準に回復したことや、米株市場が追加経済対策をめぐり、議会が合意するとの見方で上昇したことが好感された。
週末2日は3日ぶりに急反落。トランプ米大統領が新型コロナに感染し、自主隔離したとの報道が嫌気された。
今週(5-9日)の株式市場は、引き続き国内政治情勢や新型コロナ感染再拡大、トランプ米大統領の新型コロナ感染と米大統領選の動向、ティックトックなど中国IT企業を巡る米中緊張、欧米やアジアの市場動向、原油などの国際商品相場の動向、企業決算などが注目される。主な経済指標の発表予定は5日の9月ブラジル・サービス業PMI(購買担当者景気指数)や7日のFGV9月IGP-DIインフレ指数(全国卸売物価指数)、8日の8月小売売上高や9日の9月IPCA(拡大消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、
iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>
提供:モーニングスター社
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