日経平均は113円高と続伸、トランプ氏退院に米株高で買い先行=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前日比113円77銭高の2万3425円91銭と続伸。朝方は、買いが先行した。新型コロナウイルスに感染して治療を受けていたトランプ米大統領が現地5日夕(日本時間6日朝)に退院し、政治的な不透明感が後退した。5日の米国株式市場では、トランプ氏が自身のツイッターで当日退院することを明らかにし、主要株価指数が大幅反発したことも支えとなった。寄り付き直後から伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く盛り返し、前場終盤には一時2万3429円87銭(前日比117円73銭高)まで上昇した。

 東証1部の出来高は4億8069万株、売買代金は9870億円。騰落銘柄数は値上がり961銘柄、値下がり1094銘柄、変わらず119銘柄。

 市場からは「トランプ米大統領の退院を受け上昇してはいるが、時間外の米株先物は(ダウ先物高、ナスダック100先物安と)高安まちまちであり、今晩の動きを見極めたいところだ。米追加経済対策の結果が出るまでは指数はもみ合いとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株が堅調。住友ゴム<5110.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。フジクラ<5803.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も買われた。東海カーボン<5301.T>、AGC<5201.T>などのガラス土石株も値を上げた。

 半面、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株が軟調。JPX<8697.T>、アコム<8572.T>などのその他金融株も売られた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東海<9022.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も安い。

 個別では、ダントーHD<5337.T>、ナルミヤ<9275.T>、トーセイ<8923.T>、ソルクシーズ<4284.T>、グレイス<6541.T>などの上げが目立った。半面、スターマイカ<2975.T>、毎コムネット<8908.T>、ツクイHD<2398.T>、レオパレス<8848.T>、小糸製<7276.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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