日経平均は121円高と続伸、トランプ氏退院で不透明感後退、引けにかけ高値圏で推移=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比121円59銭高の2万3433円73銭と続伸。朝方は、買いが先行した。新型コロナウイルスに感染して治療を受けていたトランプ米大統領が現地5日夕(日本時間6日朝)に退院し、政治的な不透明感が後退した。5日の米国株式市場では、トランプ氏が自身のツイッターで当日退院することを明らかにし、主要株価指数が大幅反発したことも支えとなった。寄り付き直後から伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く盛り返し、後場早々には2万3441円16銭(前日比129円02銭高)まで上昇した。その後も粘り強く、大引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は9億8971万株、売買代金は1兆9941億円。騰落銘柄数は値上がり1152銘柄、値下がり923銘柄、変わらず103銘柄。

 市場からは「トランプ氏の退院で買い戻しを誘発したが、完全に健康を取り戻した訳ではなく、短期的には不安要素を残しつつ、見送り状態が続く可能性がある。米大統領選挙、米追加経済対策がどう決まるが焦点であり、それまでは関連ニュースで振れる可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が堅調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も買われた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、フジクラ<5803.T>、三菱マ<5711.T>などの非鉄金属株も高い。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も値を上げた。

 半面、住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株が軟調。JPX<8697.T>、アコム<8572.T>などのその他金融株も売られた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株もさえない。

 個別では、ダントーHD<5337.T>、ナルミヤ<9275.T>がストップ高となり、トーセイ<8923.T>、JTEC<3446.T>、アイスタイル<3660.T>などの上げも目立った。半面、レオパレス<8848.T>、スターマイカ<2975.T>、毎コムネット<8908.T>、USMH<3222.T>、小糸製<7276.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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