日経平均は38円安と3日ぶり小反落、米国株安を受け売り先行、安寄り後は下げ渋る=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比38円42銭安の2万3395円31銭と3日ぶりに小反落。朝方は、売りが先行した。トランプ米大統領は現地6日、追加経済対策を巡る与野党協議について11月の大統領選後まで打ち切りを指示したとツイート。経済対策の早期成立期待が後退し、同日の米国株式が下落した流れを受け、2万3272円45銭(前日比161円28銭安)と安く寄り付いた。その後は株価指数先物買いを交え、下げ渋りの動きとなった。

 東証1部の出来高は4億2627万株、売買代金は8711億円。騰落銘柄数は値上がり798銘柄、値下がり1243銘柄、変わらず125銘柄。

 市場からは「下げ渋ってはいるが、指数はレンジ内で横ばい状態が続いている。米経済対策の成立遅れの影響は尾を引くとみられ、当面様子見が無難だろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株が軟調。東武<9001.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、ヤクルト<2267.T>、アサヒ<2502.T>などの食料品株も売られた。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も引き締まった。NTT<9432.T>、KDDI<9433.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も堅調。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株も高く、三井倉HD<9302.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株も買われた。

 個別では、Olympic<8289.T>、アルテック<9972.T>、コムチュア<3844.T>、ダントーHD<5337.T>、サンケン<6707.T>などの上げが目立った。半面、東海ソフト<4430.T>、ナルミヤ<9275.T>、ツツミ<7937.T>、インテリクス<8940.T>、テモナ<3985.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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