<相場の読み筋>10月9日

2020/10/9 7:37

 8日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比122.05ドル高の2万8425.51ドル、ナスダック総合指数が同56.381ポイント高の1万1420.980ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億9878万株、ナスダック市場が38億8961万株だった。トランプ米大統領は8日、新型コロナウイルス感染症で落ち込んだ経済に対する追加の経済対策を巡り、与野党による協議を再開すると発言。追加対策への期待感が高まり、買いが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ITインフラサービス部門を分社化し上場させる方針を示したIBM<IBM>が大幅高となったほか、アメリカン・エキスプレス<AXP>やダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>などが、値上がり率の上位に入っている。

 9日の東京株式は、しっかりした展開か。きのう8日の好地合いから、堅調な動きが期待される。手掛かり材料難が続くが、「投資家心理は悪くない」(中堅証券)との声も聞かれ、強含む動きも想定される。また、10月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、市場速報値が意識される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円前後(8日終値は105円98-99銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の半ば(同124円70-74銭)と小動き。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>、キヤノン<7751.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比15円安の2万3615円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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