12日の債券市場見通し=株価見合いの展開か

債券

2020/10/12 8:34

予想レンジ:債券先物中心限月(20年12月限)151.85円-152.00円、長期国債利回り0.025%-0.035%

 12日の債券市場は株価見合いの展開か。

 前週末の米債券市場は方向感に欠けた。追加の経済対策を巡る与野党協議の行方に不透明感が根強く、買いが優勢だったが、「米長期金利は0.8%には届かず、対策合意観測の後退や、欧米で新型コロナ感染や経済規制が再拡大していることが、買い戻しにつながった」(銀行系証券)という。米市場は祝日(コロンブスデー)の3連休を前にした動きにくさもあり、方向感に欠けた。

 国内市場でも方向感に欠けそうだ。国債入札や日銀・長期国債買い入れオペといった需給面の新規材料の予定がなく、今晩の米債券市場が祝日で休場となるためだ。「週初でもあり、小動きで推移しそうだ。ただ、新型コロナ感染拡大への懸念が強まっていること、朝方発表の8月機械受注が2カ月ぶりに減少し、設備投資の弱さが再確認されそうなことなどがサポートになろう」(同)と指摘する。買い先行でスタートした後は、日経平均株価の動きに左右されそうだ。

提供:モーニングスター社

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