日経平均は32円安と小幅に3日続落、高寄り後に下げ転換、時間外の米株先物安が重し=13日前場
13日前場の日経平均株価は前日比32円74銭安の2万3525円95銭と小幅に3営業日続落。朝方は、12日の米国株式がハイテク株中心に上昇した流れを受け、2万3667円90銭(前日比109円21銭高)と高く寄り付いたが、直後から利益確定売りに傾き下げに転じた。時間外取引で米株価指数先物が安く、重しとして意識された。先物にまとまった売り物が出たこともあり、一時2万3490円95銭(同67円74銭安)まで軟化した。その後の戻りは限定され、前引けにかけて小安い水準で推移した。
東証1部の出来高は4億1949万株、売買代金は8951億円。騰落銘柄数は値上がり717銘柄、値下がり1349銘柄、変わらず103銘柄。
市場からは「高値近辺で商いは薄くヤル気がない。基本的に決算待ちの状態だ。総じて決算内容は今の株価水準からすれば物足りないものになり、見通しも強気なものが出ないとみられ、一瞬売られる場面もあろうが、その後は業績回復への期待感から買い戻されるではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が軟調。住友鉱<5713.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株や、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も売られた。エーザイ<4523.T>、塩野義薬<4507.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株も安い。
半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、MS&AD<8725.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が堅調。SUMCO<3436.T>、文化シヤタ<5930.T>などの金属製品株も高い。SBI<8473.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、ファナック<6954.T>、安川電機<6506.T>、キヤノン<7751.T>、ソニー<6758.T>などの電機株も買われた。
個別では、サインポスト<3996.T>、クイック<4318.T>、三桜工<6584.T>、コシダカHD<2157.T>、前沢工<6489.T>などの下げが目立った。半面、日電波<6779.T>、エスクロAJ<6093.T>、MSOL<7033.T>、KeePer<6036.T>、キャリアL<6070.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。
提供:モーニングスター社
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