<相場の読み筋>10月15日

2020/10/15 7:42

 14日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比165.81ドル安の2万8514.00ドル、ナスダック総合指数が同95.167ポイント安の1万1768.729ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億6408万株、ナスダック市場が38億9347万株だった。新型コロナウイルスの流行で影響を受けた経済の立て直しに向けた追加対策に関し、ムニューシン米財務長官とペロシ下院議長が協議を行ったが、目立った成果は得られなかった。その後、ムニューシン米財務長官が、11月3日の大統領選挙前までの合意は難しいとの考えを示したと報じられ、売りが優勢の展開となった。NYダウ採用銘柄では、ユナイテッドヘルス<UNH>やセールスフォース・ドットコム<CRM>、ウォルトディズニー<DIS>などが、値下がり率の上位に入っている。

 15日の東京株式は、軟調な展開か。きのう14日の日経平均株価は、底堅い動きをみせ小幅に続伸したが、買い手掛かり材料に乏しいこともあり、上値の重い状況が続きそう。現地14日の米国株式が続落したこともあり、弱含みで推移しそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の前半(14日終値は105円43-44銭)、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の半ば(同123円79-83銭)と、円高方向に振れていることも重しとなりそう。ただ、下値では日銀によるETF(上場投資信託)買い期待から、下げ渋る場面も予想される。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天<4755.T>、東芝<6502.T>、NTT<9432.T>などが、14日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所終値比40円安の2万3550円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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