農業総合研が一時ストップ高で年初来高値を更新、JR東日本との資本・業務提携で人気化

株式

2020/10/15 11:03

 農業総合研究所<3541.T>が一時150円ストップ高の1001円に噴き上げ、今月8日の年初来高値884円を一気に更新した。14日引け後、JR東日本<9020.T>と資本・業務提携契約を締結したと発表し、人気化した。JR東日本のほか、福岡ソノリク(佐賀県鳥栖市)、農林漁業成長産業化支援機構(東京都千代田区)への第三者割当による新株式発行および福岡ソノリクとの資本・業務提携契約の締結についても決定した。

 農業総合研とJR東日本は、日本の農業の持続的な発展において互いの経営資源を融合し、両者事業の拡大・発展を達成することを目的として、駅および駅周辺施設等を活用した集荷場の整備、小売店舗およびJRE MALLでの農産品の販路拡大に取り組む。資本提携では、第三者割当によりJR東日本に普通株式13万4900株(本第三者割当後の持株比率0.62%)を割り当てる。

 また、農業総合研が有する農産物の仕入・販売網その他の経営資源と、福岡ソノリクの有する農産物の物流事業に関するノウハウ・知見、物的・人的リソースその他の経営資源を相互に有効活用する。第三者割当により福岡ソノリクにも普通株式13万4900株(本第三者割当後の持株比率0.62%)を割り当てる。

 同時に発表した20年8月期の単体決算は、売上高が34億7300万円(前期比21.8%増)、営業利益が3600万円(同17.3%減)だった。21年8月期業績予想に関しては、売上高のみをレンジ方式で開示し、40億-44億(前期比15.2-26.7%増)を見込む。

 午前11時2分時点の株価は、前日比123円高の994円。

提供:モーニングスター社

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