日経平均は109円安と3日ぶり反落、値下がり銘柄数は1450超に=15日前場

 15日の日経平均株価は、前日比109円10銭安の2万3517円63銭と3日ぶりに反落して前場の取引を終了した。売り先行後、戻りを試す場面がみられたものの、積極的に上値を買う動きにはつながらなかった。時間外取引で米株価指数先物も軟調な展開となっていることも重しとなったもようで、午前11時29分に、同112円38銭安の2万3514円35銭ときょうの安値を付けるなど、安値圏での推移となった。為替市場では、ドル・円が1ドル=105円20銭前後(14日終値は105円43-44銭)で、足元ではもみ合いとなっている。東証1部の出来高は4億1959万株、売買代金は8461億円。騰落銘柄数は値上がり601銘柄、値下がり1460銘柄、変わらず101銘柄だった。

 市場では「米大統領選挙の行方が不透明で、21年3月期第2四半期(20年4-9月)の決算発表の本格化を控えることから、当面は積極的な売買は期待しづらい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、ZOZO<3092.T>、7&iHD<3382.T>などの小売株も安い。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も軟調。ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も下げた。東証業種別指数は、25業種が下落、7業種が上昇、不動産が変わらずだった。

 個別では、トランザク<7818.T>、オンリー<3376.T>、ランド<8918.T>、JNS<3627.T>、ダントーHD<5337.T>などが下落。半面、PRTIME<3922.T>、SFOODS<2292.T>、エアーテック<6291.T>、ビーグリー<3981.T>、JESHD<6544.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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