日経平均は119円安と3日ぶり反落、積極的に売買を手掛ける向きは少なく戻りは鈍い=15日後場
15日の日経平均株価は、前日比119円50銭安の2万3507円23銭と3日ぶりに反落して取引を終了した。朝方から売りが先行し、時間外取引で米株価指数先物も軟調な展開となったことから、弱い動きが続いた。後場も売り優勢のスタートとなり、午後零時31分には、同168円30銭安の2万3458円43銭を付ける場面もみられた。その後は、押し目を拾う動きが出たもようで下げ幅を縮小。ただ、積極的に売買を手掛ける向きは少なく、戻りは鈍かった。為替市場では、ドル・円が1ドル=105円20銭台(14日終値は105円43-44銭)で、午後に入りもみ合いが続いた。東証1部の出来高は8億8831万株、売買代金は1兆8126億円。騰落銘柄数は値上がり380銘柄、値下がり1723銘柄、変わらず76銘柄だった。
市場では「新型コロナ対策で主要国が低金利政策を続け、世界的な金余り状況のなか、資金がリスク資産に向かっていることもあり、売り仕掛けもしづらい一方、買い材料にも乏しいことからこう着状態が続きそう」(中堅証券)との見方があった。
業種別では、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が下落。アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。ZOZO<3092.T>、7&iHD<3382.T>などの小売株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も軟調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も下げた。東証業種別指数は、30業種が下落、3業種が上昇した。
個別では、トランザク<7818.T>、JNS<3627.T>、オンリー<3376.T>、マイネット<3928.T>、ダントーHD<5337.T>などが下落。半面、PRTIME<3922.T>、SFOODS<2292.T>、エコス<7520.T>、エアーテック<6291.T>、JESHD<6544.T>などが上昇している。
提供:モーニングスター社
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