<米国株情報>ユナイテッド航空、第3四半期の最終赤字は18.4億ドル

株式

2020/10/16 10:32

 航空大手ユナイテッド航空ホールディングス<UAL>は14日、20年12月期第3四半期(7-9月)の決算を発表した。売上高は前年比78.1%減の24億8900万ドルと大幅に縮小し、最終赤字は18億4100万ドル(前年は10億2400万ドルの黒字)と、3四半期連続の赤字となった。一時的費用を除いた調整後の1株当たり損益(EPS)は8.16ドルの赤字(同4.07ドルの黒字)で、市場予想よりも悪化した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う旅客需要の激減により、旅客収入が前年比8割減と大幅に落ち込んだ。ただ、市場が重視するRASM(有効座席マイル数当たり営業収入)は7.42セント(前年は13.96セント)と、大手航空会社の中では小幅な減少となったとみられている。貨物輸送収入は同5割増の4億2200万ドルと堅調だった。

 厳しい内容だったものの、スコット・カービーCEO(最高経営責任者)は、「大手航空会社の中で比べれば良い結果だった」との認識を示した上で、「今後は一時帰休など痛みを伴ったリストラ対策の成果が現れる」とした。

 手元現金はコスト削減効果により9月末時点で134億ドルと、第2四半期(4-6月)末時点の31億ドルを大幅に上回った。借入金と政府からの融資を含めると、実質的な手元現金は194億ドルになるとしている。一方、1日当たりのキャッシュバーン(手元資金の減少)は、リストラや、政府の給与支援制度からの交付金、社債・新株発行などによる資金調達で、6月末時点に比べ38%減の2500万ドルに改善した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ