<新興国eye>前週のインド株、10連騰後利益確定売りに傾き3週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2020/10/19 9:38

 前週(12-16日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の16日終値は前日比0.64%高の3万9982.98、週間ベースでは9日終値比1.30%安となり、3週ぶりに反落した。

 週明け12日の指数は買い優勢で始まり、14日まで10連騰した。

 週前半は、国内景気の回復の兆しや、米国の追加景気刺激策への期待感から買いが先行。また、ソフトウエア輸出大手のインフォシスとHCLが四半期決算を控え、期待買いが入ったことも指数の押し上げにつながった。

 週半ばは、IMF(国際通貨基金)がインドの20年経済成長率見通しを前回6月予想のマイナス4.5%から同10.3%に引き下げたことや、IT大手ウィプロが市場予想を下回る弱い四半期決算を発表したことが売り材料となったが、売り一巡後は買い戻しが入った。

 15日は11営業日ぶりに反落した。海外株安に加え、これまでの10営業日の相場上昇を受け、高値警戒感から利食い売りが優勢となった。

 週末16日は反発した。鉄鋼需要が回復するとの憶測でインド鉄鋼大手のタタ・スチールとJSWスチールが急伸し、指数の上げを主導した。

 今週(19-23日)のインド市場は、新型コロナ感染再拡大や世界経済、特に米・中・欧の動向、米中関係、政府の追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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