<米国株情報>欧州航空当局、年内にボーイング「737MAX」の運航再開許可へ

株式

2020/10/19 10:29

 欧州航空安全機関(EASA)のパトリック・カイ事務局長は16日、相次ぐ墜落事故を引き起こして世界的に運航が禁止されている航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>の「737MAX」の欧州での運航再開について、年内にも商業飛行の再開許可が下りる見通しを明らかにした。経済通信社ブルームバーグのインタビューに答えた。

 EASAは9月にボーイングが実施した商業運航許可のための再認証試験飛行を受け、現在、試験飛行データ分析の最終段階にある。カイ局長は、「737MAXに対して行われたソフトウエアの修正は安全性の水準が高いことが確認された」とした上で、11月にも737MAXの技術上の安全性を確認する「耐航証明」指令案を策定する考えだ。これにより737MAXは欧州での商業飛行が可能になる。

 ただ、海外の航空当局が737MAXの運航再開を最終的に許可するためには、FAA(米連邦航空局)が先に承認することが国際法上の要件となっている。FAAのスティーブ・ディクソン局長は9月30日、ワシントン州シアトルで、自ら737MAX機を操縦し、飛行の安全性を最終確認したが、最終分析結果はまだ明らかになっていない。

 また、EASAのカイ局長は、機器の故障やソフトウエアの誤作動などの非常事態に備え、二重三重の安全対策を講じた統合センサーシステムのソフト開発が必要になると指摘している。

 株価は16日、1.89%高の167.35ドルと3日続伸して引けた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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