米9月中古住宅販売件数、前月比9.4%増の年率654万戸―14年4カ月ぶりの高水準

経済

2020/10/23 9:38

<チェックポイント>

●過去最低水準の住宅ローン、テレワーク特需で例年には見られない大幅増―NAR見解

●販売価格(中央値)は前月比0.5%上昇の31万1800ドル―4カ月連続上昇

●9月未販売住宅(在庫)は過去最低の2.7カ月分相当―供給不足続く

 NAR(全米不動産業協会)が22日発表した9月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比9.4%増の年率換算654万戸と、8月の同2.0%増(改定値)から伸びが急加速し、06年5月以来14年4カ月ぶりの高い伸びとなった。増加は4カ月連続。市場予想の610万-630万戸に対しても上回った。また、季節要因を無視できる前年比も20.9%増と、3カ月連続で上回った。

 例年、住宅販売は年末に近づくにつれて先細る傾向にあるが、9月販売件数の大幅増加について、NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅ローン金利が年率3%を下回る過去最低水準にあることや、テレワーク志向を反映し、セカンドホームを含め、住宅購入者で溢れていることが大きい」と見ている。

 住宅供給の過不足感を示す9月時点の未販売住宅(在庫)は前月比1.3%減の147万戸と、8月の同0.7%減に続いて4カ月連続で減少し、過去最低となった。適正水準とされる6カ月分を下回っており、住宅供給不足の状況が住宅販売の足かせとなっている。

 一方、中古住宅価格は住宅供給不足を反映し、中央値で前月比0.5%上昇の31万1800ドルと、4カ月連続で上昇し、103カ月連続で前年水準を上回っている。

 住宅価格が低下しない要因の1つに、格安なフォークロージャー(住宅不動産の差し押さえ=競売)物件やショートセールズ(フォークロージャー手続きに進む前の早い段階で債務者と債権者が協議して住宅を任意売却)物件などのディストレスト物件の供給が依然細っていることがある。9月のディストレスト物件の販売比率は1%弱と、前月と変わらなかったが、1年前の2%を下回っている。

 地域別販売件数を見ると、全米4地区のすべてで増加した。特に北東部は前月比16.2%増(前年比22.9%増)の86万戸と、前月の同13.8%増に続いて、2カ月連続で急増した。全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部もハリケーン被害の悪影響が剥落したことを受け、同8.5%増(同22.3%増)の280万戸に急回復した。中西部も同7.1%増(同19.8%増)の151万戸、西部もカリフォルニア州の山火事の悪影響が剥落し、同9.6%増(同18.1%増)の137万戸と、前月の弱い伸び(同0.8%増)から回復した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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