日経平均は42円高と反発、米討論会の無事通過で上げ幅広げる場面も引けにかけ伸び悩む=23日後場
23日後場の日経平均株価は前日比42円32銭高の2万3516円59銭と反発。朝方は、22日の米国株高を受け、買いが先行した。ただ、米大統領候補のテレビ討論会(日本時間23日午前10時から約90分間開催)を見極めたいとの空気もあり、いったん売りに傾き、下げに転じる場面もあった。売り一巡後は持ち直した。米討論会が無事通過したこともあり、上げ幅を広げ、後場早々には2万3587円90銭(前日比113円63銭高)まで値を上げた。その後は買い気が鈍り、大引けにかけて伸び悩んだ。
東証1部の出来高は9億6767万株、売買代金は1兆9159億円。騰落銘柄数は値上がり1059銘柄、値下がり989銘柄、変わらず95銘柄。
市場からは「米大統領候補の討論会を波乱なく終え、買い戻しを誘ったようで、崩れかけたマザース指数がなんとなく戻しているのも不安心理の後退につながったとみられる。もっとも、決算や米大統領選が通過するまで、ポジションを一方的に傾けのはリスクになる」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も高い。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も値を上げた。
半面、任天堂<7974.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株が軟調。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株も安い。ZOZO<3092.T>、すかいらくH<3197.T>などの小売株や、ヤクルト<2267.T>、日ハム<2282.T>などの食料品株も売られた。
個別では、SKジャパン<7608.T>がストップ高となり、ネクソン<3659.T>(前場に一時ストップ高)、アトラ<6029.T>、フォスタ<6794.T>、パンチ<6165.T>などの上げも目立った。半面、日立建機<6305.T>、アイモバイル<6535.T>、エイトレッド<3969.T>、SHIFT<3697.T>、グッドコムA<3475.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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