テラが急騰、麻布大学と免疫チェックポイントPD12の発現を抑制する培養法の開発などで共同研究契約

株式

2020/10/23 17:13

 テラ<2191.T>が急騰し、53円高の718円を付けた。23日午後1時10分、麻布大学との間で、免疫チェックポイントPD12の発現を抑制する培養法、および、腫瘍(しゅよう)浸潤リンパ球療法の開発のための基礎研究および前臨床研究にかかる共同研究契約を、22日に締結したと発表、材料視された。

 今回の共同研究の目的の1つである腫瘍浸潤リンパ球療法(TIL療法)は、養子免疫療法と呼ばれ、米国の国立がん研究所のSteven A.Rosenberg博士によって開発された、がん免疫細胞療法。TIL療法は、高い腫瘍縮小効果を示すため、がん免疫細胞療法の中でも期待されている療法であるとされているが、がん組織に浸潤し、患者に特異的ながん抗原をターゲットとしているリンパ球(TIL)を回収する必要があることから、TILがない患者には利用できないため、対象となる患者が限定されるほか、IL-2と呼ばれる医薬品との併用療法であるため時間とコストがかかることなどから、いまだに薬事承認されていないという。同社では、同療法の将来性を見込み、課題解決を目的に同大学との研究開発を行う契約を締結することを決めた。

 23日の終値は、前日比33円高の698円。

提供:モーニングスター社

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