<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油高やルーブル高、主要企業の好決算で反発=BRICs市況

新興国

2020/10/26 11:40

 前週(19-23日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の23日終値が前日比0.76%高の1164.06、前週比でも2.76%高となり、大きく反発した。

 週明け19日の指数は買い優勢で始まり、週末23日まで6連騰した。

 週前半は、ブレント原油先物が1バレル=43ドルに上昇したことが支援材料となった。その後は国営金融大手VTB(対外貿易銀行)が20年の業績改善見通しと翌年の配当実施の思惑で急伸し、指数の上げを主導した。

 週後半は、原油高、ルーブル高となったことが好感されたほか、鉄鋼大手マグニトゴルスク・アイロン&スチール・ワークス(MMK)の四半期決算が好調となったことや、同業大手セベルスターリも配当実施方針が好感され、いずれも急伸し、指数を押し上げた。

 週末は、米議会で民主党のペロシ下院議長が追加景気対策をめぐり、政府と合意する見通しを示唆し、欧州市場が堅調となったことを受け、ロシア市場でも買いが強まった。

 今週(26-30日)のロシア市場は引き続き、新型コロナ感染再拡大や世界経済、特に米国の追加景気刺激策、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場、主要企業の四半期決算などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える27日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や28日の米EIA週間石油在庫統計、さらには、旧ソ連・ベラルーシの政治混乱やロシアの野党指導者の毒殺未遂事件に絡んだ西側による対ロ制裁も注目される。主な国内経済指標の発表予定はない。RTS指数の予想レンジは1130-1200ポイント。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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