日経平均は22円安と小反落、引けにかけ小安い水準で停滞、決算や米大統領選など控え様子見=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前週末比22円25銭安の2万3494円34銭と小反落。朝方は、買いが先行した。前週末の米ナスダック総合指数高を支えに電機セクターの一角が上昇したこともあり、前場早々に2万3572円60銭(前週末比56円01銭高)まで値を上げた。いったん下げに転じた後、持ち直す場面もあったが、時間外取引の米株価指数先物安などが重しとなり、後場入り後には2万3475円52銭(同41円07銭安)まで弱含んだ。その後の戻りは鈍く、大引けにかけて小安い水準で停滞した。今週後半から発表が相次ぐ4-9月期決算や、11月3日の米大統領選挙などを控え、様子見気分となった。

 東証1部の出来高は8億839万株、売買代金は1兆5929億円。騰落銘柄数は値上がり815銘柄、値下がり1245銘柄、変わらず118銘柄。

 市場からは「日経平均は2万3500円を挟んで値幅が縮まり、様子見状態だ。決算、米大統領選、米追加経済対策、新型コロナウイルス問題など見送り材料はいくらでもある。それらを確認していかないと動けない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株が軟調。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、JPX<8697.T>、三菱Uリース<8593.T>などのその他金融株も売られた。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も安い。

 半面、東邦鉛<5707.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株が堅調。ソニー<6758.T>、京セラ<6971.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われた。国際帝石<1605.T>などの鉱業株や、東レ<3402.T>、東洋紡<3101.T>などの繊維製品株も引き締まった。

 個別では、MDV<3902.T>、ミダック<6564.T>、キャリアL<6070.T>、LTS<6560.T>、ラクーンHD<3031.T>などの下げが目立った。半面、SKジャパン<7608.T>がストップ高となり、一蔵<6186.T>、サンデンHD<6444.T>、キヤノンMJ<8060.T>、京阪神ビ<8818.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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