<新興国eye>ブラジル中銀週報:20年GDP見通しを4.81%減に上方修正

新興国

2020/10/27 10:40

 ブラジル中央銀行が26日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の20年実質GDP(国内総生産)の見通しは前週予想の対前年比5.00%減から4.81%減へと改善方向に上方修正された。上方修正は2週連続、1カ月前の予想は5.04%減だった。また、21年の見通しは前週予想の3.47%増から3.42%増に下方修正された。下方修正は2週連続、1カ月前の予想は3.50%増だった。

 20年末時点の政策金利見通しは前週予想の2.00%に据え置かれた。据え置きは17週連続。また、21年末時点の見通しは前週予想の2.50%から2.75%に引き上げられた。1カ月前は2.50%だった。次回10月27-28日の政策決定会合時点の見通しは2.00%に据え置かれた。据え置きは17週連続となった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た20年のインフレ見通しは前週予想の2.65%上昇から2.99%上昇に引き上げられた。引き上げは11週連続、1カ月前の予想は2.05%上昇だった。21年の見通しも前週予想の3.02%上昇から3.10%上昇に引き上げられた。1カ月前の予想は3.01%上昇だった。

 為替レートの見通しは、20年末時点の見通しが1ドル=5.35レアルから5.40レアルに引き上げられた。引き上げは3週連続、1カ月前の予想は5.25レアルだった。21年末時点の見通しも前週予想の5.10レアルから5.20レアルに引き上げられた。1カ月前の予想は5.00レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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