さくらが急騰、21年3月期第2四半期決算で利益が従来予想よりも上ブレし買い人気

株式

2020/10/28 10:45

 さくらインターネット(さくら)<3778.T>が急騰し、一時134円高の874円を付けている。27日引け後、21年3月期第2四半期(20年4-9月)の連結決算を発表。利益が従来予想よりも上ブレ着地し、買い人気を集めた。

 第2四半期決算は、売上高が106億9500万円(前年同期比3.5%増)と従来予想の109億円を下回ったものの、営業利益は6億100万円(同47.5%増)と同2億6000万円を大きく上回り、一転して増益となった。売上高は、ハウジングサービスの微減傾向や専用サーバサービスの伸び悩みなどがあったが、新型コロナウイルス感染症対策をきっかけとしたリモートワークやオンラインビジネスの伸張に伴い、クラウド系サービスが順調だった。利益面では、東京支社の縮小に伴う減損損失を計上したものの、サービス用機材の投資時期の見極めや、リモートワーク前提の働き方に変更したことによる旅費交通費やイベント自粛に伴う広告宣伝活動費用などの減少、新規案件の獲得などによりグループ会社業績が順調に推移した。

 21年3月期業績予想は、売上高234億円(前期比6.8%増)、営業利益7億4000万円(同21.2%減)を据え置き。第2四半期決算の通期業績予想に対する進ちょく率は、売上高で45.7%、営業利益で81.2%となっている。

 午前10時44分時点の株価は、前日比128円高の868円。

提供:モーニングスター社

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