<レノバに続く隠れ本命株>グリムス、新しい国策で収益拡大のチャンス到来

株式

2020/10/28 17:24

 菅首相が26日に表明した温暖化ガス排出を2050年までに実質ゼロにする目標へ向けて、再生可能エネルギーや水素エネルギー、蓄電池、省エネの拡大が必須となる情勢だ。

 再エネ関連のレノバ<9519.T>やエフオン<9514.T>、水素関連の岩谷産業<8088.T>が大幅に上昇しているが、ここでは省エネ・蓄電池関連の本命であるグリムス<3150.T>を取り上げたい。

 グリムスは中小企業に電気料金削減を提案し、蓄電池の販売に力を入れている。また、太陽光発電設備や電力小売りも手掛ける「温暖化ガス削減の何でも屋」とでもいえる存在だ。

 日本が温暖化ガス削減の目標を達成するには、出力が不安定な再エネの欠点を補うために、大容量の蓄電池の量産体制を整える必要があるというわけだ。政府は蓄電池の普及にも財政支援で後押しする方針だ。同社にさらなる追い風が吹くのは間違いない。

 同社は今3月期上期(4~9月)の営業利益が16億1300万円(計画比30%増)に上ブレした。通期予想に対する進ちょく率は7割に達する。例年、第3四半期(10~12月)は利益が伸びる季節性があることから、遅かれ早かれ通期計画の上方修正が必至となるだろう。

 また、立会外分売を9月に実施し、東証1部への鞍替えの準備も進めてきた。年内の1部昇格も視野に入ってくる。

 株価は21日に2076円の高値を付けてから調整入りし、1700円台で推移しているが、割高感はなく押し目買いで対応したいところだ。

 温暖化対策の中核銘柄として、年末に向けて飛躍を期待したい。

提供:モーニングスター社

関連記事

  • 今晩のNY株の読み筋=企業決算や大手IT企業CEOの証言など材料に個別株物色の様相か

    株式

    2020/10/28 17:13

     28日の米国株式市場では、連日安の反動を期待したいところだが、全体相場の方向感を決めるような材料に乏しく、米企業決算などを材料にした個別株物色の様相を強めそうだ。きょうはボーイング、マスターカードな・・・…続き

  • 個別銘柄のスポット情報(2)

    株式

    2020/10/28 17:13

     山崎パン 4日ぶり反落。今12月期の連結営業利益予想を200億円から158億円(前期比36%減)に引き下げ。コンビニ事業が苦戦。 日立建機 軟調。27日に発表した今3・・・…続き

  • 個別銘柄のスポット情報(1)

    株式

    2020/10/28 17:11

     島忠(監理) 3日続伸。ニトリHDが同社のTOB(株式公開買い付け)の実施を29日に発表する方向で準備していると。 グリー 年初来高値更新。今6月期第・・・…続き

マーケット情報

▲ページTOPへ