<米国株情報>ボーイング、第3四半期は最終赤字4.7億ドル―コロナ禍で納入機数減少

株式

2020/10/29 10:49

 航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>は28日寄り付き前に20年12月期第3四半期(7-9月期)の決算を発表。売上高は前年同期比29%減の141億3900万ドルに落ち込み、最終損益は4億6600万ドルの赤字(前年同期は11億6700万ドルの黒字)に転落した。一時的項目を除いた調整後の1株当たり損益(EPS)は1.39ドルの赤字(同1.45ドルの黒字)となったが、市場予想の2.35ドルの赤字ほどは悪化しなかった。

 売上高は各部門とも減収となり、民間機部門は市場予想にも届かなかった。新型コロナウイルス感染症の拡大による航空機需要の減少を背景に航空会社への機材の納入が大幅に減少。第3四半期における民間機部門の納入機数は前年同期比55%減の28機にとどまった。ただ、防衛・宇宙・セキュリティー事業部門や、グローバルサービス事業部門は市場予想ほど悪くはなかった。

 市場が注目していたフリーキャッシュフローは50億8100万ドルの赤字(前年同期は28億8900万ドルの赤字)に拡大した。

 ボーイングは決算発表と同時に、21年末までに従業員数を1月時点の約16万人から13万人へ削減する方針を明らかにした。4月には全従業員の10%相当の約1万6000人を削減する計画を明らかにしていたが、削減規模をさらに拡大する。年内に1万9000人を削減するため、21年は1万1000人の削減となる。

 28日の株価は前日比4.57%安の148.14ドルと4営業日続落し、9月25日以来約1カ月ぶりに150ドルを割り込んだ。夜間取引ではやや戻したものの、日中終値比0.61%高の149.05ドルと150ドル台は回復できていない。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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