日経平均は86円安と4日続落、一時日銀のETF買い期待などで44円安まで下げ渋る場面も=29日後場

 29日の日経平均株価は、前日比86円57銭安の2万3331円94銭と4日続落して取引を終了した。朝方から売りが先行し、寄り付きに同247円75銭安の2万3170円76銭と安値を付けた。売り一巡後は、リバウンド狙いや押し目を狙った買いなどで下げ幅を縮小。時間外取引で米株価指数先物が上昇したことを支えに、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待などもあり、午後2時11分には、同44円41銭安の2万3374円10銭まで、急速に下げ渋る場面もみられた。為替市場は、ドル・円が1ドル=104円40銭台(28日終値は104円21-22銭)で、動意に乏しかった。東証1部の出来高は10億1237万株、売買代金は2兆956億円。騰落銘柄数は値上がり747銘柄、値下がり1330銘柄、変わらず100銘柄だった。

 市場では「後場に下げ幅を縮小した動きは、日銀によるETF(上場投資信託)買いに支えられたようだ。手控えムードのなか、東証1部の売買代金が低調に推移してるだけに、相場への反応が大きく出たようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が下落。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も安い。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も軟調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も下げた。東証業種別指数は、24業種が下落、9業種が上昇した。

 個別では、ぐるなび<2440.T>、フューチャー<4722.T>、イーブック<3658.T>、たけびし<7510.T>、さくら<3778.T>などが下落。半面、メルコ<6676.T>、ランド<8918.T>、グロバル社<3271.T>、サイバーL<3683.T>、大紀ア<5702.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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