<米大統領選>バイデンVSトランプ 銘柄探る(3)

株式

2020/10/29 16:22

<バイデン関連>

GSユアサ―米EV推進策追い風、新車販売数底打ちも好材料

 バイデン前副大統領は、EV(電気自動車)普及へ向けて充電設備を全米50万カ所に設置するほか、公用車300万台をEVなどに切り替える方針を打ち出す。電池関連株には追い風となりそうだ。

 ジーエス・ユアサ コーポレーション(=GSユアサ、6674)は、世界初の量産型EV「i―MiEV」に電池を提供したことで知られ、自動車メーカーとの共同展開に定評がある。昨年には東欧で車載電池工場を建設した。

 EVをめぐっては日産自動車<7201.T>が新型クロスオーバー車「日産アリア」の国内投入を明らかにしたほか、ホンダ<7267.T>も米GMと開発を進める。GSユアサはこれまでホンダやトヨタ自動車<7203.T>にバッテリーを供給してきた。

 また、再生可能エネルギーに絡んでは、風力発電向けに世界最大級の蓄電池設備を今期納入する見通し。目先は新車販売台数の底打ちも株価を押し上げる材料だ。

<バイデン関連>

コンテック―「米回帰政策」で恩恵、年初来高値目指す展開

 製造業の米国回帰は、トランプ大統領が掲げる「アメリカファースト」の重点目標。再選された場合はその傾向が一段と強まりそうだ。また、他国のサイバー攻撃などから米企業を守るべく、セキュリティーを拡充する。そこで浮上する小型株が産業用コンピューターのコンテック<6639.T>だ。

 コンテックは米国に電子機器の技術開発や生産の拠点を持ち、北米の売上高比率は前3月期末で21%を占める。海外売上高比率については、同市場をけん引役に今後引き上げていく方向だ。産業用コンピューターの需要は米国回帰の政策の恩恵を受ける。

 今3月期は第1四半期に連結営業利益4.4億円(前年同期比5倍)と好スタートを切った。空港のセキュリティー製品で実績を持ち、監視カメラや情報管理システムに強く、サイバーテロ対策でも活躍の余地が大きい。株価は1月の年初来高値1948円を目指す動き。

提供:モーニングスター社

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