今晩のNY株の読み筋=豊富な材料、未消化となるリスクオフムードに注意

株式

2020/10/29 17:13

 29日の米国株式市場は、経済イベントや企業決算の豊富な材料を消化しきれない懸念が残りそうな点に注意したい。

 28日は、新型コロナの感染再拡大を受け欧州で外出制限が強化されたほか、米国でもシカゴの飲食店が店内営業の停止が発表されたことなどを受け、主要3指数がそろって下落した。

 感染拡大に歯止めがかからない中、ECB(欧州中央銀行)理事会およびラガルドECB総裁会見、米国では7-9月期GDP(国内総生産)速報値の発表がある。ECB理事会では次回12月開催で追加緩和に踏み切るとの見方が出ており、足元の感染拡大を受けラガルド総裁が域内経済支援について踏み込んだ発言をするか注目される。

 一方、米7-9月期GDPは新型コロナ感染拡大の影響で過去最大の減少となった4-6月期から大幅改善するとの見方が大勢だが、9月から感染が再拡大しており、回復ペース鈍化となればリスクオフが一段と加速する可能性がある。

 このほか、アマゾン・ドットコムを除くGAFA(アルファベット、アップル、フェイスブック)の決算がそろい踏みとなる。好決算や明るい業績見通しには素直に買いで反応するとみられるが、感染リスクや米大統領選の結果判明遅延リスクなどが意識されるなかで、買いムードが早々にかき消される可能性もあるので注意したい。

<主な米経済指標・イベント>

アップル、フェイスブック、スターバックス、ツイッター、アルファベットなどが決算発表予定

米7-9月期GDP(国内総生産)速報値、9月中古住宅販売仮契約、7年国債入札

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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