<米大統領選>日本株どうなる?―西村証券・門司氏

株式

2020/10/30 12:02

西村証券 門司総一郎チーフストラテジスト

<イベント通過で市場活性化>

 トランプ陣営にもはや結束力はなく、米大統領選はバイデン前副大統領が勝利する可能性が高いとみられる。市場は様子見ムードが強く、足元の株価の動きは主体性を欠く。しかし、大統領選を通過することで状況は変わるだろう。

 大統領選と同時に行われる議会選の結果を気にする向きもある。もちろん長い目で見れば、ホワイトハウスと議会の間の「ねじれ」が解消する方が株式市場にとって好都合だ。ただ、ひとまずは大統領選というイベントを通過すること自体が、停滞するマーケットの好転のきっかけになるのではないか。

<日経平均2万5000円へ>

 企業業績や経済指標の改善が続く見通しを踏まえると、もちあいによって蓄積されたエネルギーが大統領選後に株価を押し上げると考えられる。日経平均は年内に2万4000-2万5000円までの上昇が予想される。バイデン氏が勝った場合、自動車セクターは環境規制の強化に直面する可能性があるものの、一方ではトランプ政権でくすぶっていた関税リスクが低下するため、むしろ好材料ととらえたい。

提供:モーニングスター社

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