<米大統領選>日本株どうなる?―インベストラスト・福永氏
2020/10/30 12:03
インベストラスト 福永博之代表
<重要なのは金融・財政政策>
米大統領選は混迷を深めている。しかし、トランプ大統領とバイデン前副大統領のどちらが勝つにしろ、何らかの経済対策が打ち出されるはずだ。また、FRB(米連邦準備制度理事会)の追加緩和も想定され、それらがマーケットの方向を決める要素としてはより重要だ。
新型コロナの感染拡大を受けた米国の追加経済対策をめぐり、与野党の合意が難航して株価の上値を重くしている。民主党と共和党で規模の違いはあるものの、決着すれば市場は歓迎するだろう。また、11月4、5日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では追加緩和が議論される可能性がある。
<株価もちあい上放れも>
新型コロナの感染再拡大もありこのところ軟調な米国株は、大統領選の通過をきっかけにいったん息を吹き返しそうだ。ただし、現状で底堅い日本株は、円高・ドル安のリスクを念頭に入れる必要がある。
それでも日経平均がもみ合いを維持できれば、年末にかけて上放れして2万5000円台まで水準を切り上げるとみている。逆に、明確な下放れとなれば短期的に2万1000円台へ下落し、長期トレンドまでも軟化する恐れがある。
提供:モーニングスター社
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