日経平均は354円安と大幅に5日続落、米株先物安など重し、2カ月ぶり2万3000円割れ=30日後場
30日後場の日経平均株価は前日比354円81銭安の2万2977円13銭と大幅に5日続落。全面安商状となり、8月28日以来ほぼ2カ月ぶりに2万3000円を割り込み、75日移動平均線割れは5月19日以来。
欧米の新型コロナウイルス感染再拡大への警戒感が根強いなか、日本時間30日の時間外取引で米株価指数先物が下落した流れを受け、軟調に推移した。後場は、日銀のETF(上場投資信託)買い観測を支えに下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。下げ幅を拡大し、終盤には2万2948円47銭(前日比383円47銭安)まで下落した。米株先物の一段安や円高への警戒とともに、現地11月3日の米大統領選挙を控え、持ち高整理売りの動きが強まった。
東証1部の出来高は13億1380万株、売買代金は2兆6377億円。騰落銘柄数は値上がり244銘柄、値下がり1897銘柄、変わらず39銘柄。
市場からは「夜間取引の米株先物が下げ足を強め、米大統領選を控えるという状況をにらむと、ポジション解消の流れが広がったようだ。日銀のETF買いが入っての地合い悪化となれば、嫌な感じは否めない」(準大手証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数は全33業種が値下がりした。業種別では、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株が下落。HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>などの精密株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、JPX<8697.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も売られた。武田薬<4502.T>、小野薬<4528.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株や、東レ<3402.T>、オンワードH<8016.T>などの繊維製品株も安い。
個別では、スクロール<8005.T>がストップ安となり、eBASE<3835.T>、ダントーHD<5337.T>、ベルーナ<9997.T>、グロバル社<3271.T>などの下げも目立った。半面、サンケン<6707.T>、オカムラ<7994.T>、東鉄鋼<5445.T>、島忠<8184.T>、アドバンテスト<6857.T>などの上げが目立った。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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