<話題>新型コロナ感染者が少ない日本の評価が相対的に上昇
2020/10/30 17:33
今週(26-30日)目に付いたのは、やはり29日のマーケット。欧米における新型コロナウイルス感染再拡大への強い懸念に加え、米国における大統領選挙前の追加景気対策の成立が絶望視される中、現地28日にNYダウは前日比943ドル安の2万6519ドルと急落。一方、これを受けた東京市場で日経平均株価は86円安の2万3331円で終えた。
安値は247円安の2万3170円だが、下げ渋る展開の中で日銀によるETF(上場投資信託)買い入れが連想された(実際に701億円を買い入れていた)こともあってか、下落は最小限にとどまった。新型コロナウイルスの新規感染者数が圧倒的に少ない日本株への相対的な評価が高まった格好だが、一方で、新型コロナの影響を想定して、保守的に見込んでいた業績予想を上方修正する企業が意外に多いことも見逃せない。
新型コロナの好影響を強く受け続けている企業の場合、業績修正や決算発表で材料出尽くしとなるケースが非常に多いが、保守的に見込んでいた業績予想を上方修正する企業の場合、多くが肯定的に評価されている。キーワードは「中国」、「自動車」、「工作機械」など。30日には、前日に21年3月期の連結業績予想を上方修正したファナック<6954.T>が1週間ぶりに年初来高値を更新した。
提供:モーニングスター社
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