日経平均は326円高と6日ぶり大幅反発、全33業種が上昇、前週末の大幅続落の反動で買い先行=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前週末比326円29銭高の2万3303円42銭と6営業日ぶりに大幅反発。東証業種別株価指数は全33業種が値上がりした。朝方は、前週末に大幅に5日続落(合計約540円安)した反動で自律反発狙いの買いが先行した。株価指数先物買いを交えて上げ幅を広げ、一時2万3370円91銭(前週末比393円78銭高)まで上昇した。時間外取引での米株価指数先物の一時上げ転換や、堅調な10月財新中国製造業PMI(購買担当者景気指数)も支えとなった。その後は上値が重くなり、前引けにかけて2万3300円近辺で推移した。

 東証1部の出来高は5億9302万株、売買代金は1兆1008億円。騰落銘柄数は値上がり1613銘柄、値下がり486銘柄、変わらず66銘柄。

 市場からは「一時は、前週末の下落分(354円安)を取り返した。買い戻しにとどまらない動きだ。時間外で米株先物が切り返し、中国経済指標も順調で投資家心理が改善した。ただ、欧州での新型コロナ感染再拡大はちょっと怖い。米大統領選については、すぐには結果が出ないとみられ、今あれこれ言ってもしょうがない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>、九州電力<9508.T>などの電気ガス株が上昇。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も高い。ガイシ<5333.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、LIXILG<5938.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株も堅調。アサヒ<2502.T>、味の素<2802.T>などの食料品株や、JR東海<9022.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株も買われた。

 個別では、トプコン<7732.T>、ITM<2148.T>、ワコム<6727.T>、スミダ<6817.T>、アプラスF<8589.T>などの上げが目立った。半面、ISID<4812.T>がストップ安となり、テクマト<3762.T>、竹本容器<4248.T>、エイジア<2352.T>、Eギャランテ<8771.T>などの下げも目立った。

提供:モーニングスター社

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