日経平均は330円高と大幅続伸、米株高で買い先行、米大統領選速報にらみ上げ幅縮小の場面も=4日前場

 4日前場の日経平均株価は前営業日比330円90銭高の2万3626円38銭と大幅続伸。朝方は、買い優勢で始まった。現地3日投開票の米大統領選挙で、民主党のバイデン候補が優勢と伝えられ、大型の経済対策が実施されるとの思惑から米国株式が大幅続伸した流れを受け、一時2万3798円13銭(前営業日比502円65銭高)まで上昇した。一巡後は、米選挙速報にらみつつ、上げ幅を縮小し、2万3500円台前半まで押し戻される場面があった。大票田のフロリダ州で共和党のトランプ大統領との接戦が報じられたこともあり、時間外取引で米ダウ先物が下げに転じ、重しとなった。その後、複数州でバイデン氏優勢が伝えられ、持ち直したが、前引けにかけては上値が重くなった。

 東証1部の出来高は6億3421万株、売買代金は1兆2298億円。騰落銘柄数は値上がり1325銘柄、値下がり752銘柄、変わらず99銘柄。

 市場からは「重要なフロリダ州で両候補が接戦となり、勝敗判明が長期化する可能性がある。基本的には短期筋しか動いておらず、開票状況にらみでフラフラするとみられる」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、フジクラ<5803.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も高い。エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も堅調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、第一三共<4568.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も買われた。

 半面、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株が軟調。中部電力<9502.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株や、マルハニチロ<1333.T>、ホクト<1379.T>などの水産農林株も安い。空運株では、ANA<9202.T>が売られた。

 個別では、クレオス<8101.T>、NTTデータ<9613.T>、ネットワン<7518.T>、エイジア<2352.T>、テンポイノベ<3484.T>などの上げが目立った。半面、カワニシHD<2689.T>、カルビー<2229.T>、GDO<3319.T>、ITM<2148.T>、丸和運輸機関<9090.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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