日経平均は234円高と大幅に3日続伸、一時9カ月半ぶりに2万4000円台を回復=5日前場
5日の日経平均株価は、前日比234円38銭高の2万3929円61銭と大幅に3日続伸して前場の取引を終了した。欧米株高を受け朝方から買いが先行。大統領選挙の結果が判明しないなか、時間外取引で米株価指数先物が上昇したことも支えとなり、午前11時10分には、同317円43銭高の2万4012円66銭を付ける場面もみられた。取引時間中に2万4000円台となるのは、1月22日以来、約9カ月半ぶり。為替市場で、ドル・円が1ドル=104円30銭前後(4日終値は104円87-89銭)で、朝方に円高方向に振れた後は小動き。東証1部の出来高は5億7685万株、売買代金は1兆1578億円。騰落銘柄数は値上がり1255銘柄、値下がり814銘柄、変わらず102銘柄だった。
市場では「日経平均株価が心理的なフシ目の2万4000円を突破し、18年10月の高値2万4448円と今年1月7日の高値2万4115円を結んだ線を上抜いた格好となり、調整を入れながらも上に向かいそう」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が上昇。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も高い。楽天<4755.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株や、フラベッド<7840.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も堅調。SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、グリコ<2206.T>、森永乳<2264.T>などの食料品株も上げた。東証業種別指数は、16業種が上昇、17業種が下落した。
個別では、京阪神ビ<8818.T>、武蔵精密<7220.T>、あすか薬<4514.T>、インソース<6200.T>、レノバ<9519.T>などが上昇。半面、ヤマシンF<6240.T>、リコー<7752.T>、ソフトクリH<3371.T>、シグマクシス<6088.T>、インプレス<9479.T>などが下落している。
提供:モーニングスター社
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