日経平均は410円高と大幅に3日続伸し年初来高値、値上がり銘柄数は1500超に=5日後場

 5日の日経平均株価は、前日比410円05銭高の2万4105円28銭と大幅に3日続伸して取引を終了した。1月20日の年初来高値(2万4083円51銭)を約9カ月半ぶりに更新した。欧米株高を受け朝方から買いが先行。大統領選挙の結果が判明しないなか、時間外取引で米株価指数先物が上昇したことを支えに堅調に推移した。後場は、高値圏でのもみ合いが続いていたが、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに、午後2時57分には同417円19銭高の2万4112円42銭ときょうの高値を付けた。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円30銭前後(4日終値は104円87-89銭)で、朝方に円高方向に振れた後は小動きだった。東証1部の出来高は13億4474万株、売買代金は2兆7052億円。騰落銘柄数は値上がり1543銘柄、値下がり574銘柄、変わらず62銘柄だった。

 市場では「日経平均株価が心理的なフシ目の2万4000円を突破したことで、投資家心理が好転したようだ。低金利のカネ余り状況は当面継続するとみられることから、調整を入れながらも堅調に推移しそう」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が上昇。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も高い。楽天<4755.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も堅調。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も上げた。東証業種別指数は、21業種が上昇、12業種が下落した。

 個別では、エーザイ<4523.T>、アサックス<8772.T>、あすか薬<4514.T>、武蔵精密<7220.T>、京阪神ビ<8818.T>などが上昇。半面、ヤマシンF<6240.T>、リコー<7752.T>、ハリマ化成G<4410.T>、モリト<9837.T>、イトーキ<7972.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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