日経平均は262円高と4日続伸、連日で年初来高値を更新、朝安後に上げ転換=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前日比262円07銭高の2万4367円35銭と4日続伸。連日で年初来高値を更新した。取引時間中での2万4300円台は18年10月2日(高値2万4448円07銭)以来の高値水準となる。朝方は、円高・ドル安などが重しとなり、売りが先行した。きのう年初来高値に進んだことで、利益確定売りも出やすく、前場早々に2万4039円16銭(前日比66円12銭安)まで軟化する場面があった。ただ、5日の米国株高を支えに下値は限定的で、一巡後は上げに転じた。株価指数先物買いを交えて上げ幅を広げ、前引け近くには一時2万4375円44銭(同270円16銭高)まで上昇した。

 東証1部の出来高は5億8359万株、売買代金は1兆2352億円。騰落銘柄数は値上がり1362銘柄、値下がり720銘柄、変わらず89銘柄。

 市場からは「時間外の米株先物は安いが、きのうの米国株高を意識して先物中心にショートカバー(買い戻し)の動きが強まっている。ただ、良いとこどりで楽観的であり、来週はその反動が出てくるのではないか」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>などの機械株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も堅調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も買われた。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も高い。

 半面、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株が軟調。中外薬<4519.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も売られた。

 個別では、アルペン<3028.T>、日本アジアG<3751.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、BEENOS<3328.T>、アカツキ<3932.T>、インソース<6200.T>などの上げが目立った。半面、古河電工<5801.T>、ゴールドウイン<8111.T>、OCHIHD<3166.T>、日本CMK<6958.T>、UTグループ<2146.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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