日経平均は473円高と大幅に5日続伸、連日でバブル後高値を更新、米株先物高で買い先行=9日前場

 9日前場の日経平均株価は前週末比473円99銭高の2万4799円22銭と大幅に5営業日続伸。連日でバブル崩壊後の高値を更新した。民主党のバイデン氏が現地7日に米大統領選で当選を確実とし、勝利を宣言。追加経済対策への期待などから、日本時間9日の時間外取引で米株価指数先物が上昇した流れを受け、買いが先行した。株価指数先物買いを交えて上げ幅を拡大し、前場終盤に2万4842円59銭(前週末比517円36銭高)まで上伸した。その後は前引けにかけて一服商状となった。

 東証1部の出来高は5億7379万株、売買代金は1兆2188億円。騰落銘柄数は値上がり1177銘柄、値下がり904銘柄、変わらず87銘柄。

 市場からは「日経平均2万5000円に行きそうだ。売り方は大きく踏まされ、株を持たない人も慌てて買いを入れているようだ。好需給そのもので、過剰流動性のパワーは凄い。新型コロナ問題などは関係なく、勢いに乗るしかない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株が上昇。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株も堅調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株や、住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も買われた。ソフバンG<9984.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株や、エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も高い。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。エーザイ<4523.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株や、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も売られた。

 個別では、日本アジアG<3751.T>(監理)、メディシス<4350.T>、蛇の目<6445.T>、A&D<7745.T>、よみランド<9671.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、アイスタイル<3660.T>などの上げが目立った。半面、スクエニHD<9684.T>が一時ストップ安となり、参天薬<4536.T>、電子材料<6855.T>、不二製油G<2607.T>、タカミヤ<2445.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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