日経平均は109円高と8日続伸、29年5カ月ぶりに一時2万5500円台を回復=12日前場

 12日の日経平均株価は、前日比109円53銭高の2万5459円13銭と8日続伸して前場の取引を終了した。前日まで7日続伸している強い動きが継続。現地11日の米国株式市場で、NYダウが3日ぶりに反落した一方、ナスダック総合指数が3日ぶりに反発したこともあり、朝方から買いが先行。午前9時38分には、同238円36銭高の2万5587円96銭を付けている。取引時間中に2万5500円台を付けるのは、1991年6月5日以来、29年5カ月ぶり。ただ、為替市場で、一時ドル・円が1ドル=105円20銭(11日終値は105円39-41銭)に接近するなど、朝方の水準よりも円高方向に振れたことから、上値を抑える格好となったもよう。東証1部の出来高は6億1015万株、売買代金は1兆2115億円。騰落銘柄数は値上がり722銘柄、値下がり1383銘柄、変わらず70銘柄だった。

 市場では「日経平均株価の上昇が急だったこともあり、買い遅れた投資家が下値を拾う動きから堅調な展開を支えたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が上昇。東京計器<7721.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も高い。ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も堅調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も上げた。東証業種別指数は、7業種が上昇、26業種が下落した。

 個別では、ベネフィット<3934.T>、東精密<7729.T>、セグエ<3968.T>、GDO<3319.T>、グレイス<6541.T>などが上昇。半面、フェイス<4295.T>、アイフル<8515.T>、マイクロニ<6871.T>、日医工<4541.T>、ユーザーL<3984.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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