日経平均は171円高と8日続伸、一時下げ転換も引けにかけ引き締まり連日で年初来高値更新=12日後場

 12日の日経平均株価は、前日比171円28銭高の2万5520円88銭と8日続伸し、連日で年初来高値を更新して取引を終了した。終値ベースで2万5500円に乗せるのは、1991年6月4日(2万5556円86銭)以来、29年5カ月ぶり。朝方から買いが先行。午前9時38分には、同238円36銭高の2万5587円96銭を付けた。その後はもみ合い商状が続いたが、後場に入り、買い疲れ感や時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大したことから下げに転じる場面もみられた。ただ、売り進む動きは限られたことや、大引け前に株価指数先物にまとまった買いが入り、引き締まる格好となった。東証1部の出来高は13億4800万株、売買代金は2兆8059億円。騰落銘柄数は値上がり734銘柄、値下がり1365銘柄、変わらず77銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は一部銘柄の上昇に引っ張られて上昇したが、東証1部の騰落銘柄数では下落のほうが多くTOPIXは8日ぶりに反落。足並みの乱れが気になるところ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が上昇。東京計器<7721.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も高い。アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も堅調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、ブリヂス<5108.T>、三星ベ<5192.T>などのゴム製品株も上げた。東証業種別指数は、8業種が上昇、25業種が下落した。

 個別では、ベネフィット<3934.T>、ASB機械<6284.T>、GDO<3319.T>、セグエ<3968.T>、東精密<7729.T>などが上昇。半面、フェイス<4295.T>、アイフル<8515.T>、デンヨー<6517.T>、マイクロニ<6871.T>、日医工<4541.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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