日経平均は274円安と9日ぶり大幅反落、米国株安に直近8連騰の反動で利益確定売り優勢=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前日比274円96銭安の2万5245円92銭と9営業日ぶりに大幅反落。12日の米国市場で景気対策の遅れや新型コロナウイルスの感染拡大が警戒され、主要株価指数が下落した流れを受け、利益確定売りが先行した。直近8連騰(合計2500円超上昇)の反動もあり、下げ幅を拡大し、前引け近くには2万5225円10銭(前日比295円78銭安)まで下押した。時間外取引で米ダウ先物がさえず、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとして意識された。なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション11月限のSQ(特別清算指数)の市場推定値は2万5480円28銭。

 東証1部の出来高は6億7298万株、売買代金は1兆3971億円。騰落銘柄数は値上がり230銘柄、値下がり1904銘柄、変わらず42銘柄。

 市場からは「連日の上昇でようやく調整が入った。コロナ感染者数の増加で売られたとしても、過剰流動性が相場を支えており、基本的に安いところは買いとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が下落し、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>、東急<9005.T>などの陸運株も売られた。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、T&DHD<8795.T>、東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も安い。

 個別では、電子材料<6855.T>、マイネット<3928.T>、オロ<3983.T>、IBJ<6071.T>、北沢産<9930.T>などの下げが目立った。半面、ダイトウボウ<3202.T>、コーア商事H<9273.T>、LITALICO<6187.T>、Ubicom<3937.T>、アステリア<3853.T>などの上げが目立った。

提供:モーニングスター社

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