<特集>続・この決算、この銘柄(1)=コロナめぐる思惑の中でも決算銘柄は安定

株式

2020/11/13 18:07

 週末13日の日経平均株価は9日ぶりの反落となった。米大統領選挙というビッグイベントの通過、新型コロナウイルスに対応するワクチンの承認への期待などから、米国をはじめ世界の株式市場の上昇が続いてきた。ただ、日経平均は前日まで8日続伸、値幅で2543円、率にして11.1%の上昇となっていたこともあり、利益確定の売りに押された。

 ワクチンの早期承認期待が高まる一方で、新型コロナウイルスの感染者は世界中で増加している。米国、欧州では飲食店の営業や人の移動に対する制限措置が拡大され、景気に対する警戒との間で、相場が揺れ動く展開。ワクチンへの期待が高まると景気敏感株や旅行・レジャー、空運や電鉄株が買い戻され急伸し、その一方で巣ごもり消費、テレワーク関連株などが急落した。足元は、感染拡大の過去最悪ペースまで上がっており、短期で目まぐるしく物色対象が変わる展開だ。

 しかし、こうしたなかでも増額修正、好決算など決算関連の銘柄は素直に評価されている。9月末に四半期末を迎えた企業の決算発表は13日で一巡したが、不安定な地合いゆえに、決算をベースにした銘柄選別を重視したい。

提供:モーニングスター社

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