日経平均は521円高と大幅反発、後場一段高にバブル後高値を更新、米株先物高も支え=16日後場
16日後場の日経平均株価は前週末比521円06銭高の2万5906円93銭と大幅反発。12日に付けたバブル崩壊後の高値(終値2万5520円88銭)を更新し、1991年6月3日(同2万5912円61銭)以来の高値水準となった。朝方は、前週末の米国株高を受け、買いが先行した。取引開始前発表の7-9月期実質GDP(国内総生産)が前期比年率21.4%増と市場予想平均(18.9%増)を上回る急回復を示したことも支援要因となり、上げ幅を拡大した。時間外取引で米株価指数先物が上げ基調を強めたこともあり、後場は一段高となり、一時2万5928円18銭(前週末比542円31銭高)まで上伸した。その後も買い気は根強く、大引けにかけて高値圏で推移した。
東証1部の出来高は14億749万株、売買代金は2兆6689億円。騰落銘柄数は値上がり1703銘柄、値下がり425銘柄、変わらず48銘柄。
業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。三井不<8801.T>、住友不<8830.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も高い。T&DHD<8795.T>、かんぽ生命<7181.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も買われた。SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も堅調。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も値を上げた。
半面、任天堂<7974.T>などのその他製品株が軟調。
個別では、キャリアイン<6538.T>、メディシス<4350.T>、サイバーL<3683.T>がストップ高となり、ミダック<6564.T>、PCIHD<3918.T>などの上げも目立った。半面、ビーグリー<3981.T>、ネクシィーズ<4346.T>、スマートバリュー<9417.T>、セグエ<3968.T>、JDI<6740.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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