明日の日本株の読み筋=堅調地合い維持か、調整不安引きずるも過剰流動性バックに資金流入期待根強い

国内市況

株式

2020/11/16 17:40

 あす17日の東京株式市場は、堅調地合い維持か。欧米はもとより、日本国内でも新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感が続くものの、一方でワクチン実用化期待とともに景気正常化への道筋が意識されるつつある。むろん、足元の急ピッチな相場上昇を受け、調整への不安はくすぶっている。ただし、過剰流動性をバックに資金流入期待は根強く、強気トーンも少なくない。市場では、「金余り相場であり、勢いに付いていくしかない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 16日の日経平均株価は大幅反発し、2万5906円(前週末比521円高)引け。朝方は、前週末の米国株高を受け、買いが先行した。取引開始前発表の7-9月期実質GDP(国内総生産)が市場予想を上回る急回復を示したことも支援要因となり、上げ幅を拡大した。時間外取引で米株価指数先物が上伸したこともあり、上げ幅は一時540円を超えた。

 チャート上では、前週末に「幻」に終わった日経平均先物ミニ・オプション11月限のSQ(特別清算指数)値2万5480円を軽々とクリアし、基調の強さを再確認。2万6000円に王手を掛け、1991年5月14日(終値2万6030円)以来の大台替えに進めるかが注目される。

提供:モーニングスター社

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